企画展 Special Exhibition
令和4年度函館市北方民族資料館 特別企画展示
「北のシルクロードと蝦夷錦」
炭素14年代測定で明かされた蝦夷錦の制作年代
江戸幕府の「鎖国」政策下の日本では、長崎を唯一の窓口として中国・オランダとの交易を行っていたという印象があります。しかし、実態は、薩摩藩を介しての琉球、対馬藩を介しての朝鮮、松前藩を介してのアイヌといった海外へつながる交易の窓口が複数存在していました。
「蝦夷錦」はこの北の交易を物語る産物です。龍文や牡丹文をもつ中国江南地方で制作された絹織物は、北京からアムール川流域・サハリンの山丹人、アイヌの手を経て北海道に至り、アイヌと松前藩との交易を介して本州にもたらされ、「蝦夷錦」として珍重されました。この絹の伝来の道は。「北のシルクロード」といわれています。
「北のシルクロード」の起源を探るため、放射性炭素年代測定法という自然科学的手法で蝦夷錦の年代を明らかにする研究が進められました。
日時 令和4年7月22日(金)~11月18日(金) 営業時間中
※9月7日(水)のみ館内整理日のため休館いたします。
対象 入館者
参加料 無料(要入館料)
申込み 不要
備考 営業時間 10月31日まで 9:00~19:00
11月1日から 9:00~17:00